25. 移植体験者講演会
平成26年3月4日(火)浅ノ川総合病院臓器移植担当者会と移植医療推進研究会の共催にて「移植体験者のお話」というテーマで講演会が行われました。
この講演会は、浅ノ川総合病院の全職員を対象に、臓器移植に関しての知識を深める事を目的としており、この日は、108名にご来場いただきました。
今回の講演は、献腎移植を受けられた島崎様と生体肝移植を受けた私(糸田)との二名で、移植体験者としてのお話をさせて頂きました。
講演会風景
島崎様 糸田
島崎様は、腎臓を患い、人工透析を続けて16年目にやっと提供者が現れ、献腎移植を受け今年で10年経過されるそうです。
毎年、移植日には、提供して頂いた方(提供者のお名前は、教えて頂けないそうです)に、感謝の意を表されているとの事です。
移植に至るまでの経過や、その後について貴重な体験談をお話されておりました。
具体的には、移植の連絡は突然やって来て、移植受託の有無について即断を求められるので、常に体調管理に努めなければ、次の方に回されるなど詳しく説明されていました。
参考 献腎移植とは、亡くなられた方から腎臓を提供して頂く移植のことです。献腎移植には、心臓死からの移植と脳死からの移植があります。
献腎移植を希望される場合には、日本臓器移植ネットワークにあらかじめ登録する必要があります。
日本臓器移植ネットワークに献腎移植の登録された後、腎臓の提供者が出た場合は、登録されている方の血液型と白血球の血液型と適合度の高い人に腎臓が移植されます。
東京女子医科大学病院 泌尿器科ホームページより。
私は、生体肝移植の経験をスライドにてお話させて頂きました。
講演内容は、「肝臓移植手術を体験して」改訂版を参照願います。
具体的には、患者・臓器提供者の体験したことや合併症、ホームページの開設、移植者友の会の発足などを説明させて頂きました。
スライド抜粋
私達がこうして生きていられるのも臓器移植をさせて頂いたお陰です。
これからも、島崎様と私は、移植を受けられる方や医療関係者の方々のために体験者としての広報活動を行いたいと考えています。