8.生体肝移植手術方法について


 肝臓は、大きくは左葉と右葉に分かれており、移植には何れかが用いられる。
 どちらを用いるかの決定は、患者及びドナーの状態等によって決まりますので、医師と十分に話し合う
(インホームド・コンセント)必要があります。
 (左葉は全体の約30%、右葉は約70%程度ですが、人により異なります)

 肝臓は再生能の大きな臓器でありますので、部分的に切除しても約2ヶ月程度で(ドナーの状態、切除
部分の大小等により異なる)大きさも機能もほぼ元に戻ります。実際、妻(ドナー)は、2ヶ月で元に戻りま
した。

 肝臓は、更に下図の様に分かれ

  右葉 Ⅴ+Ⅵ+Ⅶ+Ⅷ    左葉 Ⅱ+Ⅲ+Ⅳ

 私の場合は、ドナーの左葉部分だけでは、患者の肝臓の大きさ(肝容積)が十分でないため、
拡大左葉+尾状葉 Ⅰ+Ⅱ+Ⅲ+Ⅳ を用いた拡大肝左葉切除術に決まりました

 即ち、妻の肝臓の約40%を頂く事になりました。





 手術後の状態
     レシピエント及びドナーに左図の様な手術跡が残ります。


ホームページ トップ 自己紹介・ニュース 入院履歴 肝機能推移 血糖値推移
診断、病状 余命 ドナー条件 インホームドコンセント 手術方法
手術経過 薬暦情報 ドナー 入院~退院 ICUでの患者の状態 手術後の経過
肝移植ドナーとなって リンク 肝移植関連図書 あとがき、PDF版 生体肝移植モーツァルト
分杭峠・肝炎ウィルス 肝性脳症体験談 生体肝移植費用 移植後の食事 ウィルスの再熱と治療
合併症 障害者福祉制度等 きんかんの会 肝移植治療成績 血液不適合 アンケート
検査値の読み方 脳死肝移植  体験者講演会  晩期合併症