医学的緊急性
予測余命が1ヶ月以内・・・・・・・9点
予測余命が1ヶ月〜6ヶ月以内・・・6点
予測余命が6ヶ月〜1年以内・・・・3点
予測余命が1年を超える・・・・・・1点
医学的緊急性はについては以下のごとく点数をつけます。
1.劇症肝炎
日本肝移植適応研究会のガイドラインで肝移植登録が継続と判定された場合・・・9点
2.先天性肝・胆道疾患
胆道閉鎖症
葛西手術施行後で3ヶ月以降の血清ビリルビン値5mg/dL以上・・・・・・・・・・・・・・3点
葛西手術施行後で血清ビリルビン値10mg/dL以上、アラブミンやコリンエステラーゼ値の低下を認める・・・6点
葛西手術施行後に胆道が再閉塞し内科的治療に不応な場合・・・・・・・・・・・・・・・・6点
反復する吐下血(過去6ヶ月以内に2回以上)で内科的治療に不応な場合・・・・・・・・・6点
内科的治療に不応な胆道感染が現存する場合・・・6点
3.先天性代謝異常症
ウイルソン病については
内科的治療で銅排泄がない場合・・・・・・・・・6点
内科的治療が不可能な場合(薬剤アレルギー等) ・・6点
神経症状が出現した場合・・・・・・・・・・・・6点
肝硬変に至っている場合 ・・・・・・・・・・・・二次性胆汁性肝硬変と同様扱い
4.Budd−Chiari症候群
肝硬変が診断された時点・・・・・・・・・・・・・肝硬変と同様扱い
5.原発性胆汁性肝硬変
日本肝移植適応研究会モデルにて 死亡確率70%以上・・・6点
〃 死亡確率50%以上・・・3点
〃 死亡確率50%未満・・・1点
6.原発性効果性胆管炎
肝不全兆候が出現した時点・・・肝硬変と同様扱い
但し、胆道系悪性腫瘍を合併した場合は除く
7.肝細胞癌(遠隔転移と肝血管内浸潤を認めないもので、5cm以下1個または3cm以下3個以内のもの)
適応がある全ての肝細胞癌・・・・・・・・・・・3点
合併する肝硬変としての緊急性が6点の場合・・・6点
8.肝硬変(肝炎ウィルス性、二次胆汁性、アルコール性、その他)
Child−Pugh A(総スコア5〜6点)・・・1点
Child−Pugh B(総スコア7〜9点)・・・3点
Child−Pugh C(総スコア10点以上)・・・6点
肝臓移植希望者(レシピエント)選択基準 2001.11.1 脳死肝移植適応評価委員会の基準に基づいています。
なお、この基準は定期的に改定されます。
(平成23年8月厚生労働省では医学的緊急性の見直しが行われています 資料2)